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プロジェクションマッピングの魅力とは?費用と作り方のあらすじ

ようこそプロジェクションマッピングの世界へ

 

 

2012年9月22日に東京駅で行われたプロジェクションマッピングは記憶に新しい。

TOKYO STATION VISIONと名付けられた駅舎の復原完成記念イベントで行われた音と光の空間演出は多くの人を感動の渦に巻き込んだ。

 

まさに新しい時代の幕開けを感じる圧巻の映像空間だった。

 

この日からプロジェクションマッピングと呼ばれる映像技法は、一躍日本中に知られることとなったが、このプロジェクションマッピングという技法は海外では20世紀からすでに行われていた。

 

手法としては最新の映像技術というわけではないが、近年のプロジェクター性能の向上やPC、映像制作ソフトの技術革新によりかつてより安易安価に使えるようになったことで一般化してきたと言える。

 

しかし、なぜこんなにも集客力があるのか?

人を惹きつけるものには理由がある。

 

 

今回はこのプロジェクションマッピングの魅力に注目してみたいと思います。

 

この記事では下の内容のあらすじがわかりやすく書かれています。

 

こんな方におすすめ

  • プロジェクションマッピングってどんなもの?
  • 設営の手順
  • 映像制作の工程

 

 

 

 

プロジェクションマッピングの魅力

 

 

映画や舞台ではあらかじめ作られたシナリオに基づいてストーリーが展開していきます。

そのストーリーをひときわ盛り上げるのが演出です。

 

演出を感じる要素には主に

ポイント

視覚的効果・聴覚的効果・触覚的効果

があります。

 

この要素を刺激することで人は感動し心に残る素敵なシーンとして記憶するのです。

 

 

演出の種類には

・音楽の切り替え・オンオフ

・天候の変化(雨や雪を降らせる)

・イルミネーションなどの装飾

・場面の変化

・照明の明暗         etc...

 

と物理的なものもあれば雰囲気のものも数多くもあります。

 

何気ない変化がもうすでに演出なのです。

この演出効果がプロジェクションマッピングには満載です。

音楽、暗闇に投影される映像。大画面のインパクト。コンテンツの種類には画像や動画、CGにより制作したものなど唯一無二。さらにストーリー性をもたらせばプロジェクションマッピングの演出には無限の可能性があります。

 

ちなみに・・・

なぜ当時、東京駅で行われたプロジェクションマッピングが魅力的だったかと考えると・・・

 

ちょっとしたことに驚く人もいれば何事もなかったように反応しない人もいますね(本当は驚いているかもしれませんが)。人によって感性は違うものですが、言い切れるのは

 

想像を超える

 

というキーワードです。

 

当時行われたプロジェクションマッピングには集まった人々の想像を超える演出要素がありました。その圧倒的なインパクトがその後も色褪せない東京駅=プロジェクションマッピングが語られる理由なのです。

 

 

想像を超えた演出 TOKYO STATION VISIONプロジェクションマッピングの要素

・暗闇の中に光る映像の演出

・駅の外壁全面に映像を投影する圧倒的な迫力

・想像力豊かな映像のコンテンツ

・その場所に因んで組まれたストーリー性

 

テーマパークのパレードやショーでもそうですが、キャラクター達が踊る中で煙が出たり火が出たり花火が上がったりしますよね。

 

仮に1時間ずっと同じ調子で花火が上がっていたら、さすがに飽きてしまいませんか?

そう、演出はイメージを膨らまし、空気を読む想像力とセンスが問われます。

 

緩急が非常に大切ですね!

 

 

 

プロジェクションマッピングの定義とは?

 

 

プロジェクション・・・凹凸のある壁面や、建築物・家具など立体物の表面にプロジェクターで映像を投影する手法。会議や講演でパワーポイントをスクリーンに映すことや、ホームシアターで映画を観るような場合もそれにあたります。

 

マッピング・・・割り当てるや位置付けるという意味で、投影する対象物の形状に合わせる。つまりこの場合、映像イメージをターゲットに貼り付けていくことを指します。

 

 

映像ソフトを使って対象物に合わせてコンテンツを作成し、建物や対象物にプロジェクターで映像を投影することです。

理屈はそんなに難しくはないですね。

 

 

 

プロジェクションマッピングの費用と制作手順

 

 

プロジェクションマッピングの全工程

 

step
1
打ち合わせ

・場所、規模、音楽、携わる人の役割、お客様の動線、映像の内容、など事前に準備しておく内容を確認する入り口の部分です。どんなイベントにしたいかなど主催者や担当者から情報を出来るだけ細かく伺います。

・打ち合わせ不足になると当日のミスに繋がるので綿密に何度も確認することが大切です。

・自分では気付けないこともあるし、また相手が気付かないこともあります。本番で失敗するぐらいなら怒られても本番前に強行突破で確認した方が絶対良いですね。

 

何回も顔を合わせて信頼関係を築くことが大切です。

打ち合わせ費用は5万円ぐらい~交通費や経費もかかりますが電話などで大丈夫な場合は出来るだけ削減で。

 

step
2
現地調査

・打ち合わせの内容を元に現場に出向き、確認します。

・実演の時間はどれぐらいの明るさか。

・プロジェクターの設置場所や自分たちのオペレーションの場所は確保できるか。

・電源の供給方法の確認と容量は十分かなど。

 

現地でしかわからないことがたくさんありますので非常に重要な作業です。

 

現地までの交通費や経費がかかります。金額は確認に行く人数にもよります。

 

 

step
3
必要機材

現地調査で得た情報を元に機材の選定を行います。

・プロジェクターのスペック。必要台数。

・プロジェクターの設置方法、スタンドなど。野外なら雨対策をする。

・ケーブル関係

・映像を投影するためのPCとソフトウェア

・オペレーションに必要なテーブルやイスなど。

 

プロジェクター1台として1日5万円~30万円程の使用料がかかります。台数が増えるとそれだけかかりますしリハーサルや使用日数で倍々になります。

 

ベストなのは予備機を準備すること。プロジェクターの急な不具合はなぜか起こります。一回限りの大切な演出であれば予備機を用意した方がベストですがなかなかそこまでの予算がない場合がほとんどです。

 

技術者とはいってもクリエイターにもさすがに無理なことはあります。

本番直前に不具合なんか出た時は冷や汗ダラダラ、生きた心地がしません。

 

 

step
4
映像制作

・テーマに合わせてコンテンツの制作や素材の準備をします。

・使用する音楽に合わせてストーリー性のある一つの作品を作ります。

・作った映像を本番での再生用に書き出しの作業を行います。

 

この映像の内容にこだわるケースが多いです。何度も校正を重ねてやっとオッケーがもらえるような感じです。映像の作り方はいろいろありますが大きく分けて2D3Dの違いがあります。3Dは作業量が多くなり時間も要するので制作費用が高くなります。

参考までに映像の制作費は目安ですが

 

2D・・・1分12万円

3D・・・1分20万円

 

映像の種類やパターンは無限なのではっきりとは言えませんが、これぐらいの費用は全然かかってしまいます。

一般的になってきたとはいえ個人ではなかなか高い金額ですよね。

 

しかし、あらかじめある素材を使えれば安くなりますのでクリエイターとの交渉次第でしょう。予算とこだわりのバランスを取ってなるべく良い作品に仕上げていきたいです。

 

 

step
5
施行

・作成した映像をプロジェクターで出力し映像をターゲットに合わせていきます。

・合わせが出来たらPCシステムの制御で映像は消しておき、本番になったらきっかけでスタートします。ポチッと!

 

合わせがなかなか合わないです。自分が下手なんですが、結構難しいです。

 

オペレーションも一通り技術の必要な作業です。設営時間や拘束時間も人件費に入るのでここまで見積りの予算に入れておくと良いでしょう。

 

 

 

まとめ

 

 

プロジェクションマッピングとは

画像や動画、CGなどの素材を使って作成した映像作品を対象物(ターゲット)に合わせてプロジェクターで投影する映像手法。

 

 

プロジェクションマッピングが人気の理由

 

静止画像や動画の投影はもちろん、風景や模様、エフェクト、文字を足したりと様々な視覚的効果をもたらします。さらに、音に合わせて変化してゆく映像のコントラストでより躍動感溢れる演出に!

 

これが多くの人々を虜にする演出になっている。

 

・想像を超える大迫力のライブ感

・非日常的空間を体験できるファンタジー

 

 

プロジェクションマッピングを行うには

 

綿密な打ち合わせとけっこうな費用がかかる。

おそらくほんと最低限でも30万円ぐらい~∞

 

東京駅のプロジェクションマッピングは規模と予算は桁が違い過ぎて参考になりませんが

20000ルーメンのプロジェクターが46台

 

 

会議室で使われる明るいプロジェクターのパワーが3000ルーメン程度です。

 

 

今後もさらに発展するであろう映像技術。

どんな演出が見られるか楽しみですね。

 

 

 

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